Arduino Nano の PWM 機能を使ってみた(Phased Correct PWM 編 その2) [Arduino]
今回で PWM シリーズは最後です。 Phase Correct PWM (TOP:0xOCRnA) について見てみましょう。
(1) Fast PWM (TOP:0xFF)
(2) Fast PWM (TOP:OCRnA)
(3) Phase Correct PWM (TOP:0xFF)
(4) Phase Correct PWM (TOP:OCRnA)
今回も TIMER2 を使います。PWM 機能については、下記サイトを参考にしてください。
Secrets of Arduino PWM
http://www.righto.com/2009/07/secrets-of-arduino-pwm.html
TIMER2 の PWM 出力は D11(OC2A)、D3(OC2B) になります。それぞれの出力を COM2A / COM2B ビットで設定します。
D11(OC2A) をトグル出力に設定します。
タイマーが OCR2A に設定した値になると出力をトグルします。この時 WGM22 を 1 に設定します。
D3(OC2B) は通常出力に設定します
Phased Correct PWM を WGM ビットで設定します。
CS ビットで分周率を設定します。今回も 1/64 に設定します。
このモードでのD11(OC2A) の出力周波数は、次の数式で算出できます。
出力周波数 = システムクロック / (4 * 分周率 * [OCR2A + 1])
これらのビットを TCCR2A、TCCR2B のレジスタに設定します。
OCR2B に閾値を設定することで、D3(OC2B) の出力にデューティ比を設定することができます。このモードで出力される波形のしくみを示します。
D11(OC2A) は OCR2A でトグルしますので、常にデューティ比は50% です。
スケッチは、OCR2A = 127、OCR2B = 40 を設定してみました。
実際の出力をみてみましょう
D11(OC2A)の出力周波数はほぼ 488Hz ですので期待どおりです。これで ATMega386 のPWM機能はマスターしました。OCRnA を変化させて波形を変化させる方法もありますが、今回は一般的な方法を試してみました。
(^_^)/~
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http://makers-with-myson.blog.so-net.ne.jp/2016-01-29
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(1) Fast PWM (TOP:0xFF)
(2) Fast PWM (TOP:OCRnA)
(3) Phase Correct PWM (TOP:0xFF)
(4) Phase Correct PWM (TOP:OCRnA)
今回も TIMER2 を使います。PWM 機能については、下記サイトを参考にしてください。
Secrets of Arduino PWM
http://www.righto.com/2009/07/secrets-of-arduino-pwm.html
TIMER2 の PWM 出力は D11(OC2A)、D3(OC2B) になります。それぞれの出力を COM2A / COM2B ビットで設定します。
D11(OC2A) をトグル出力に設定します。
タイマーが OCR2A に設定した値になると出力をトグルします。この時 WGM22 を 1 に設定します。
D3(OC2B) は通常出力に設定します
Phased Correct PWM を WGM ビットで設定します。
CS ビットで分周率を設定します。今回も 1/64 に設定します。
このモードでのD11(OC2A) の出力周波数は、次の数式で算出できます。
出力周波数 = システムクロック / (4 * 分周率 * [OCR2A + 1])
これらのビットを TCCR2A、TCCR2B のレジスタに設定します。
OCR2B に閾値を設定することで、D3(OC2B) の出力にデューティ比を設定することができます。このモードで出力される波形のしくみを示します。
D11(OC2A) は OCR2A でトグルしますので、常にデューティ比は50% です。
スケッチは、OCR2A = 127、OCR2B = 40 を設定してみました。
#include <avr/io.h> void setup() { pinMode(11, OUTPUT); // OC2A pinMode( 3, OUTPUT); // OC2B TCCR2A = bit(COM2A0); // Toggle TCCR2A |= bit(COM2B1); // None Inverted Mode TCCR2A |= bit(WGM20); TCCR2B = bit(WGM22); // Phase correct PWM (OCR2A) TCCR2B |= bit(CS22); // clock/64 OCR2A = 127; OCR2B = 40; } void loop() { // put your main code here, to run repeatedly: }
実際の出力をみてみましょう
D11(OC2A)の出力周波数はほぼ 488Hz ですので期待どおりです。これで ATMega386 のPWM機能はマスターしました。OCRnA を変化させて波形を変化させる方法もありますが、今回は一般的な方法を試してみました。
(^_^)/~
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