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池井戸潤 『銀行仕置人』を読んでみた [徒然日記]

先日の東京の大雪で飛行機が欠航となり、熊本から新幹線で帰ってきたときのこと。あまりにも時間があるので車内で時間をつぶすため、博多駅の本屋で本を買いました。

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買ったのは、池井戸潤の『銀行仕置人』です。少し前に読んだ『下町ロケット』の印象が強く残っていたためか、すぐに目に止まりました。

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『銀行仕置人』は、想像した通り”アナザー半沢直樹ストーリー”とも言うべき作品で、銀行の闇を主人公が痛快に打ちのめす話です。池井戸潤らしいテンポのよい文章で、あっという間に読んでしまいました。

主人公は仕事の失敗の責を問われ閑職に追いやられます。しかし、ひょんなことから自分の上司とその役員、そして取引先の役員が闇の取引を隠すために、自分をスケープゴートしたことを知ります。取引そのものを怪しく思っていた人事部役員の支援も受け、彼の復讐劇がはじまります。

しがない落ちぶれ社員の仮面をつけながら調査を進めていく主人公は、徐々に銀行役員、取引先役員を追い込んでいきます。地下金融もからみ物語は過激度を増していき、とうとう殺人事件にまで発展していきます。気になった方は本を読んでみてくださいね。

最近、某銀行と暴力団の不適切な関係のニュースがあったこともあり、現実にもこういうことがあるのではないかと思わせるほど練りに練ったストーリーで、読む人をグイグイ引き込みます。

ちょっとした時間に読むのに適したとても楽しめるエンターテイメント作品ですので、出張の予定のある方にお勧めの一冊です!





銀行仕置人 (双葉文庫)

銀行仕置人 (双葉文庫)

  • 作者: 池井戸 潤
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2008/01/10
  • メディア: 文庫



下町ロケット (小学館文庫)

下町ロケット (小学館文庫)

  • 作者: 池井戸 潤
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2013/12/21
  • メディア: 文庫



ロスジェネの逆襲

ロスジェネの逆襲

  • 作者: 池井戸 潤
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2012/06/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




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那珂 泉美

「足元を掬われる」という表現が出てきます。
でも、足元は掬わないでしょう。
ちょっと残念。
by 那珂 泉美 (2015-08-04 21:00) 

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