SSブログ

日本のメーカーズは起業家には向いてない? [徒然日記]

日本では起業家が育たないと言われて久しく、最近では欧米だけでなく、中国にも置いて行かれるのでは?という危機感をあおる記事が巷に溢れています。


deperssing.png


メーカームーブメントを間近で感じている私には、そんな風潮に少し違和感を感じていました。確かに起業家はあまり居ません。でも日本のメーカーズの作品は一般的なレベルをはるかに超えたものが多く、とても欧米や中国に遅れているように思えないばかりか、その裾野は確実に広がっています。

で、そのギャップに対する答えを以下の記事で見つけることができました!

スタートアップとは違う日本の「Maker Pro」4年で10倍近い伸び、そして世界へ
https://fabcross.jp/topics/tks/20180228_makerpro_01.html


そう、日本のメーカームーブメントは、実は『同人ハードウェア』の世界だった!まさにこの言葉がぴったりくる感じです。

日本の技術オタクは、目立つことやアピールすることが苦手で、自分の興味の赴くままに何かを作ること、そして価値観を同じくする人たちに自分の作品に共感してもらえることを重視します。

起業するような派手でリスキーな大げさなことはせずに、自分の興味の延長にたまたまビジネスがあればラッキーだなと思っている人たちばかりではないでしょうか?江戸時代に、算額を神社に奉納する数学オタクの地方の商人や農民と通じるものがありますよね。


sanpo.jpg
http://sampo-shojo.oops.jp/


まぁ、そんなお国柄なのですから、ビルゲイツやスティーブジョブズのようなスターを望むのではなく、江戸時代の寺子屋のように、工作の楽しみを学べる場、作ったものを共有できる場、さらに知識を広げる場がもっと整備されれば、この先も”モノづくり日本”は元気でしょう。

加えて、世の中の老若男女は、もっと技術オタクをリスペクトして欲しいなぁ。
(*^^*)





メイカーズのエコシステム 新しいモノづくりがとまらない。 (NextPublishing)

メイカーズのエコシステム 新しいモノづくりがとまらない。 (NextPublishing)

  • 作者: 高須 正和
  • 出版社/メーカー: インプレスR&D(インプレス)
  • 発売日: 2016/04/22
  • メディア: 単行本



40男が同人デビューしていきなり1000万稼いじゃいました

40男が同人デビューしていきなり1000万稼いじゃいました

  • 作者: 椎名 号
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2018/02/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



算法少女 (ちくま学芸文庫)

算法少女 (ちくま学芸文庫)

  • 作者: 遠藤 寛子
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2006/08/01
  • メディア: 文庫




nice!(35)  コメント(2) 

nice! 35

コメント 2

ワンモア

同感です(^^)。先日、小さな神社の境内に算額が奉納されているのを見て感心してしまいました。中国人は稼ぐのが目的で仕事をするので、お金が手に入ったら仕事をしなくなるが、日本人は仕事そのものを楽しんでいるということを他国の人に言われたことがあります。
by ワンモア (2018-03-17 10:20) 

ys_oota

ワンモアさん、コメントありがとうございます。
どんな仕事にも楽しみや意義を見出すのが日本人は得意ですよね。これも八百万の神の信仰と無関係じゃないような気がします。どんなものにも神が宿るように、どんな仕事にも無駄な仕事なんてないという意識が底流にあるように思います。^^
by ys_oota (2018-03-17 23:50) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。