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『信玄の軍配者』を読んでみた! [徒然日記]

『謙信の軍配者』と順序が逆になってしまいましたが、『信玄の軍配者』読み終えました。『謙信の軍配者』では雪姫との関係など背景がよく分からない部分があったのですが、ようやくすっきりしました。


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山本勘助こと四郎左は、駿河の今川家の家臣の子息「山本勘助」になり替わって足柄学校に師事していたことがばれてしまい、今川家に軟禁されてしまいます。そこで武田信玄こと武田晴信の父、武田信虎に出会います。信虎は晴信(信玄)に追放され、武田家と同盟関係にあった今川家に同じく軟禁された身だったのです。

晴信をはげしく憎悪する信虎は、四郎左に晴信の暗殺を持ち掛けます。暗殺に成功した暁には四郎左を軍配者に迎えるという条件付で。

しかし、四郎左もそんな話を信じるほど馬鹿ではありません。信虎が暗殺を持ち掛けてきたことを晴信に正直に話し、逆に信用を勝ち取ります。四郎左は老人といえる年齢に差し掛かり、ようやく念願の軍配者になります。

軍配者としての出陣までは紆余曲折があるにせよ、四郎左が軍配者として武田軍を指揮するようになってからはまさに破竹の勢い。そんな中、老いた身で連戦を重ねた四郎左は重い病に倒れます。

連戦連勝に奢った武田軍は病の床からの四郎左の忠告を無視し、無謀な村上軍掃討作戦を決行します。案の定、武田軍は村上軍の策にはまり惨敗。まさに存亡の危機に立たされます。『謙信の軍配者』で晴信(信玄)が慎重となった理由がここにありました。

病から立ち直った四郎左が最初に聞いた知らせが武田武将たちの戦死の報。そして武田家の危機でした。しかし四郎左は常識を覆す策で不利な状況を一変させ武田家を救います。と、ネタばれはここまで。

「山本勘助」は当時としては老人といえる年齢から身を立てた逸材。まさに老人のサクセスストーリーです。若いもんにはまだまだ負けん!という気概をもった人にお薦めの一冊です。私もまだまだいけるかなと勇気をもらいました!
(^_^)/~






信玄の軍配者

信玄の軍配者

  • 作者: 富樫 倫太郎
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2010/12
  • メディア: 単行本



謙信の軍配者

謙信の軍配者

  • 作者: 富樫 倫太郎
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
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早雲の軍配者

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  • 作者: 富樫 倫太郎
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