『初音ミクＶ３』の声色を変えてみた（４）

声色シリーズの最後は、Vibrato です。一番分かりやすくて、一番使われているエフェクトだと思います。

Vibrato のパラメータは、Vibrato Rate と Vibrato Depth の二つがあります。Vibrato Rate は、ビブラートの間隔を調整します。Vibrato Depth はビブラートの音程の変化を調整します。初期状態では両方ともゼロです。



初期状態での歌声を聞いてみましょう。これがビブラートのないフラットの状態です。

Miku V3 No Vibrato powered by ピアプロ

ビブラートを有効にするには、ノート（音素）を選択したときに右下に表示されるビブラートアイコンをクリックします。



別ウインドウで 『ノートの設定』が開きます。ビブラートをノートに対して１００％適用するように設定してみましょう。ビブラートの種類は、プリセットの中から [Normal]:Type:1 を選択します。



[Normal]:Type:1 は、Vibrato Rate：50、Vibrato Depth ：64 に設定されています。



さすがにプリセットだけあって、よい感じにビブラートがかかっていますね。

Miku V3 Vibrato Normal Type1 powered by ピアプロ

面白そうなので、Vibrato Rate、Vibrato Depth それぞれを１００％に設定してみましょう。



思いっきり歌声が震えていますね。喉が痙攣してしまったかのようです。（＾＾；

Miku V3 Vibrato 100 powered by ピアプロ

効果を分かりやすくするために Vibrato Rate だけを徐々に変化させてみましょう。



ビブラートの間隔が徐々に短くなっていることが分かると思います。

Miku V3 Vibrato Rate Gradually powered by ピアプロ

次に、Vibrato Depth だけを徐々に変えてみます。



ビブラートの間隔に変化はありませんが、音程が徐々に広がっているのが分かると思います。

Miku V3 Vibrato Depth Gradually powered by ピアプロ

最後に、Vibrato Rate と Vibrato Depth を両方変化させてみます。



思っていたよりも自然な感じになりました。ビブラートを使うときは、両方を同じように変化させると自然に仕上がりそうです。

Miku V3 Vibrato Both Gradually powered by ピアプロ

これで、ボーカロイドの全てのパラメータについて確認ができました。これだけのパラメータと歌詞を組合わせれば、表現の仕方はほぼ無限大と言っていいと思います。音楽作りに興味ある方はぜひ試してみてください！

初音ミク V3 バンドル

• 出版社/メーカー: クリプトン・フューチャー・メディア
• メディア: DVD-ROM

次からは、『ボーカロイド バージョン３』 の目玉であるDAWとの連携について紹介していきたいと思います。それでは～！
（＾＾） ／～

---

クリプトン・フューチャー・メディア公認 初音ミク V3 徹底攻略ガイドブック 調声からDAWでの曲作りまでがわかる本 (CD-ROM付)

• 作者: 山口 真
• 出版社/メーカー: リットーミュージック
• 発売日: 2014/01/24
• メディア: 単行本（ソフトカバー）

あらためまして初音ミク / ボーカロイド3 オフィシャルガイドブック (キャラクター・ボーカロイドシリーズ)

• 作者:
• 出版社/メーカー: ヤマハミュージックメディア
• 発売日: 2013/12/21
• メディア: 単行本

タグ：ボーカロイド 初音ミク