『本能寺の変 ４３１年目の真実』 を読んでみた

今回も出張の友に本を持っていきました。今回の出張は事前準備をしっかりしたこともあって、久しぶりにじっくり読むことができました。

『本能寺の変　４３１年目の真実』は、明智光秀がなぜ織田信長を討つことを決断したかを、史実や残された記録から検証していったドキュメンタリー小説です。





この小説、読めば読むほど家康、秀吉の腹黒さが際立ってきます。それが戦国時代の武将というリアルさを感じさせます。

史実の調査から、光秀は家康とつながっており、「本能寺の変」は家康との謀略だったというのがこの本の趣旨です。長曾我部を守りたい光秀と、信長との関係が微妙になっていた家康の両者の思惑が一致し、謀反が決行されたというのです。

さらに、秀吉の「中国の大返し」の謎にも大胆に切り込みます。実は秀吉はこの謀反の計画の全貌を知っていながら、それを信長に伝えず、光秀が謀反を実行するのを虎視眈々と狙い、家康が行動を起こす前に明智を討ち滅ぼすことで、一気に政権を簒奪する計画を立てていたと言うのです。

これが事実なら、秀吉と家康の政権のせめぎあいはこの時から始まっていたのですね。しかし、信長と家康といえば兄弟同然の関係かと思っていましたが、こんな解釈もあるのですねぇ。





久しぶりに歴史ドキュメンタリを読みましたが読み応えがある内容でした。歴史に興味ある方はぜひご一読を。
（＾_＾）／～

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【文庫】 本能寺の変 431年目の真実 (文芸社文庫)

• 作者: 明智 憲三郎
• 出版社/メーカー: 文芸社
• 発売日: 2013/12/03
• メディア: 文庫

ここまでわかった! 本能寺の変 (新人物往来社文庫)

• 作者:
• 出版社/メーカー: 新人物往来社
• 発売日: 2012/05/07
• メディア: 文庫

本能寺の変 秀吉の陰謀

• 作者: 井上慶雪
• 出版社/メーカー: 祥伝社
• 発売日: 2013/04/30
• メディア: 単行本

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タグ：本能寺の変

コメント 2

林原美術館・ 岡山県立博物館から6月23日、次の発表がありました。
歴史研究というのは興味深いですね。

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林原美術館所蔵の古文書研究における新知見について ―本能寺の変・四国説と関連する書簡を含むー - 株式会社 林原
http://www.hayashibara.co.jp/press.php?id=392

by robotic-person (2014-06-29 22:03) 

robotic-personさん、コメントありがとうございます。
本を読んでいて、古文書をよく読みこなせるなぁと変なところに感心をしていまいました。「本能寺の変」の真相は今となっては闇の中かもしれませんが、日本の歴史の転換点だけあって、歴史学者の方々のさらなる研究を待ちたいですね。
by ys_oota (2014-06-30 00:42)