『ジョーカーゲーム』を読んでみた! [徒然日記]
『軍配者』シリーズを買いに行こうと思い本屋に寄ったところ、この本が目に入りました。
タイトルの『ジョーカーゲーム』からは分かりにくいですが、スパイ小説です。日本帝国陸軍のスパイとは珍しい設定なので買って読んでみることにしました。
日本帝国陸軍内に生まれた『D機関』。軍内で異彩を放つ元スパイの結城中佐が反対を押し切って組織化したスパイ養成機関です。
『武士道とは死ぬことと見つけたり』が絶対的な精神的よりどころであった陸軍内にあって、D機関は『殺人、自決は決して行わない』を鉄則とした風変りな組織です。
しかし、それにはスパイなりの立派な理由があります。人が死ぬことは多くの注目が集まることを意味し、それによりスパイ組織そのものが危険にさらされてしまうからです。
本当のスパイというものは地味であるべきという、スパイ小説には珍しくリアルな実態に迫った小説だと思います。実際、内容もスパイ小説なありがちな派手さはなく、スパイは一部の特異な才能をもった人間にしか勤まらないものであるということが強調して描かれています。
この本は5本の短編小説で構成されており、通勤時間にさらっと読むにはちょうどよい分量です。全短編の特徴として時間軸がいったり来たりするので、私はやや読みにくい感じがしましたが、場面によっては効果的な演出となっていて推理小説のような体裁となっています。
スパイ小説や推理小説がお好きな方には、気軽に読めるお薦めの本だと思います。
(^_^)/~
タイトルの『ジョーカーゲーム』からは分かりにくいですが、スパイ小説です。日本帝国陸軍のスパイとは珍しい設定なので買って読んでみることにしました。
日本帝国陸軍内に生まれた『D機関』。軍内で異彩を放つ元スパイの結城中佐が反対を押し切って組織化したスパイ養成機関です。
『武士道とは死ぬことと見つけたり』が絶対的な精神的よりどころであった陸軍内にあって、D機関は『殺人、自決は決して行わない』を鉄則とした風変りな組織です。
しかし、それにはスパイなりの立派な理由があります。人が死ぬことは多くの注目が集まることを意味し、それによりスパイ組織そのものが危険にさらされてしまうからです。
本当のスパイというものは地味であるべきという、スパイ小説には珍しくリアルな実態に迫った小説だと思います。実際、内容もスパイ小説なありがちな派手さはなく、スパイは一部の特異な才能をもった人間にしか勤まらないものであるということが強調して描かれています。
この本は5本の短編小説で構成されており、通勤時間にさらっと読むにはちょうどよい分量です。全短編の特徴として時間軸がいったり来たりするので、私はやや読みにくい感じがしましたが、場面によっては効果的な演出となっていて推理小説のような体裁となっています。
スパイ小説や推理小説がお好きな方には、気軽に読めるお薦めの本だと思います。
(^_^)/~
コメント 0