2018年が始動しはじめました。街もすっかり正月気分が抜け、いよいよ仕事が始まるなと気持ちが引き締まってきます。そんな気分を盛り上げるために、今年ブレイクしそうな技術を勝手に5つ予想してみたいと思います。

(1)組み込み向けAI

Deep Learning と Deep Neural Network は今までハイエンドのPC向けですが、2018年から Deep Learning はハイエンドPCで、Deep Neural Network は組み込み向けマイコンで実現するという流れができるでしょう。AIエンジニアも組み込みシステムを学ぶ必要が出てきますね。




(2)高機能小型ドローン

高機能で大型化しているドローンは業務用として人気が出ていますが、非常に危険なので各国で規制が進んでいます。一方で、小型ドローンは規制対象外となるケースが多いです。(日本では200g未満)。また中国製ドローンが各国で警戒感がもたれていることから、今年から小型ドローン製品の発表が増えてくるものと思います。




(3)低消費電力広域通信(LPWA)

通信といえば、今まで WiFi や LTE が主流でしたが、電力がかかりすぎるのがネックでした。今年から CAT-M1 や NB-IoT と言われる低消費電力の広域通信がより普及し、各社から対応モジュールの出荷がはじまりそうです。センサーが直接クラウドと接続する世界が実現し、IoTの世界がより身近なものになってくるでしょう。




(4)エナジーハーベスト

電源はいつの時代でも大きな技術課題です。しかし振動などの環境変化から電源がとれたら問題は一気解決します。それを実現するのがエナジーハーベストです。エナジーハーベストは2015年くらいから対応ICが出ていましたが、マイコンの低電力化に伴い、ようやく今年から活用の場がひろがってくると思います。太陽光、風力、振動などをうまくパッケージ化したエナジーハーベストシステムが発表されることでしょう。




(5)マイクロロボット

二足歩行ロボットやドローン、ローバーなどの中型ロボットはいまや成熟しつつある領域ですが、今年からは超小型コアレスモーターや磁石、形状記憶合金などをアクチュエータに用いたマイクロロボットが趣味の世界で広がっていくと思います。特にバクテリアなどの生物の機構を応用した小型・軽量のロボットが登場してくるのではないでしょうか。




技術分野がかなり私の興味に偏ってはいますが、恐らく2018年はIoTの年。低消費電力と小型化、AIがキーワードになることは間違いないでしょう。

今年も電子工作を思う存分楽しみましょう!
ヾ(*´∀`*)ノ





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