90年代初頭、常温核融合フィーバーというのがありました。米国の大学で重水を満たした試験管に電極を入れ電流を流したところ、投入熱量よりも多くの熱量が得られ、また同時に、中性子、ガンマ線等が検出され、これが核融合によるものと発表したのがキッカケです。





当時、核融合というと大がかりな装置で21世紀半ばでないと実現できないというのが常識だったので、この発表に世界中が沸き立ち、追試が行われました。しかし、核融合を示すデータが得られず、常温核融合はSTAP細胞と同じように、トンデモ科学扱いをされていきます。


だが、しかーし!そんな中でも地道に研究を続けているところがありました。しかも、最初の成果をあげたのは日本の東北大学!確実な再現方法を見出し、米国特許も取得したようです。すごい!


米で特許 再現成功で「常温核融合」、再評価が加速
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO06252800Z10C16A8000000/



この分野で技術をリードしているのが、なんと日本とイタリアだそうです。数十年もすれば家庭向けの核融合炉が現実のものになるかもしれませんね。
(^_^)/~





常温核融合スキャンダル―迷走科学の顛末

  • 作者: ガリー・A. トーブス
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞
  • 発売日: 1993/12
  • メディア: 単行本



常温核融合2008―凝集核融合のメカニズム

  • 作者: 高橋 亮人
  • 出版社/メーカー: 工学社
  • 発売日: 2008/05
  • メディア: 単行本



ミクロ世界の物理学―生命・常温核融合・原子転換

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  • 出版社/メーカー: 朱鳥社
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  • メディア: 単行本