"Arduino Portenta H7" に "Vison Shield" が登場!! [Arduino]
SPRESENSE のコピー品かと思われるようなデザインの Arduino Portenta H7。25mm x 66mm で SPRESENSE よりも一回り大きいくらいのボードです。
今一度、仕様をおさらいしてみたいと思います。
CPUは"STM32H747XI"で Cortex M7 と Cortex M4 のデュアルコアです。STマイクロのホームページで仕様を確認してみると、両方あわせて1,327 DMIPS なのでSPRESENSEにはやや及ばないレベル。(SPRESENSEはM4@300DMIPS x 6 = 1,800DMIS)
RAMとROMの情報がないので、こちらのサイトで確認しました。
SDRAM:64MB / Flash128M-bit で、かなりリッチです。ただSDRAMを使っているので低消費電力はあまり期待できないですね。残念ながら。
おさらいはここまでで、そのシールドが初登場しました。その名も "ARDUINO PORTENTA VISION SHIELD"。名前がかっこいいですね。カメラとEther、ステレオマイクが搭載されています。
イメージセンサーの解像度が想像以上に小さい。データシートを確認すると、QVGA 30FPS で 2mW 以下なのでかなり省電力ですが、本体の消費電力がイマイチなのでここで頑張ってもなぁという感じはします。
ひょっとして Global Shutter? とも思ったのですが、残念ながら Rolling Shutter。HDRというわけでもないし。うーん、なんのために使うのかよくわからない。
マイクのほうも確認をしてみました。データシートを確認すると、これはデジタルMEMSマイクですね。となると他のアナログセンサーや指向性マイクの接続は無理そうです。
マイクは設置する場所が大事なので嵌め殺しにせずに、コネクタで接続できるようにしてほしかったなぁ。かなり残念。
価格は"Portenta H7"と"Vision Shield"両方あわせて、約 $150 (15,750円:105円/ドル)、SPRESENSEのメインボード、カメラ、LTEボードをあわせると 16,980 円。これぐらいのクラスになるとこれくらいの値段が妥当なのかな。
Arduino Portenta H7は Ether, WiFi/BLE を使えるけど消費電力がもう致命的。一方、SPRESENSEは5百万画素カメラ、アナログマイク4チャンネル、GPS付きで超低消費電力だけど、LTEボードにSIMがいるってことを考えると、どっこいどっこいかな。
プロ向けにとっては、最後は消費電力が決め手になりそう。SPRESENSEのWiFI/BLEやEtherは必要に応じて追加できるし。
ということで和洋のソックリさん対決は、ホビー向けにはArduino Portenta に軍配。低消費電力を追い求めるIoT向けにはSPRESENSEに軍配。という痛み分けの結果となりました。
(○ ̄ ー  ̄○ )
今一度、仕様をおさらいしてみたいと思います。
Microcontroller | STM32H747XI dual Cortex®-M7+M4 32bit low power ARM MCU (datasheet) |
Radio module | Murata 1DX dual WiFi 802.11b/g/n 65 Mbps and Bluetooth 5.1 BR/EDR/LE (datasheet) |
Secure Element (default) | NXP SE0502 (datasheet) |
Board Power Supply (USB/VIN) | 5V |
Supported Battery | Li-Po Single Cell, 3.7V, 700mAh Minimum (integrated charger) |
Circuit Operating Voltage | 3.3V |
Current Consumption | 2.95 μA in Standby mode (Backup SRAM OFF, RTC/LSE ON) |
Display Connector | MIPI DSI host & MIPI D-PHY to interface with low-pin count large display |
GPU | Chrom-ART graphical hardware Accelerator |
Timers | 22x timers and watchdogs |
UART | 4x ports (2 with flow control) |
Ethernet PHY | 10 / 100 Mbps (through expansion port only) |
SD Card | Interface for SD Card connector (through expansion port only) |
Operational Temperature | -40 °C to +85 °C |
MKR Headers | Use any of the existing industrial MKR shields on it |
High-density Connectors | Two 80 pin connectors will expose all of the board's peripherals to other devices |
Camera Interface | 8-bit, up to 80 MHz |
ADC | 3× ADCs with 16-bit max. resolution (up to 36 channels, up to 3.6 MSPS) |
DAC | 2× 12-bit DAC (1 MHz) |
USB-C | Host / Device, DisplayPort out, High / Full Speed, Power delivery |
CPUは"STM32H747XI"で Cortex M7 と Cortex M4 のデュアルコアです。STマイクロのホームページで仕様を確認してみると、両方あわせて1,327 DMIPS なのでSPRESENSEにはやや及ばないレベル。(SPRESENSEはM4@300DMIPS x 6 = 1,800DMIS)
RAMとROMの情報がないので、こちらのサイトで確認しました。
SDRAM:64MB / Flash128M-bit で、かなりリッチです。ただSDRAMを使っているので低消費電力はあまり期待できないですね。残念ながら。
おさらいはここまでで、そのシールドが初登場しました。その名も "ARDUINO PORTENTA VISION SHIELD"。名前がかっこいいですね。カメラとEther、ステレオマイクが搭載されています。
Camera | Himax HM-01B0 camera module (manufacturer site) |
Resolution | 324 x 324 active pixel resolution with support for QVGA |
Image sensor | High sensitivity 3.6μ BrightSense pixel technology |
Microphone | 2 x MP34DT05 (datasheet) |
Length | 66 mm |
Width | 25 mm |
Weight | 11 gr |
イメージセンサーの解像度が想像以上に小さい。データシートを確認すると、QVGA 30FPS で 2mW 以下なのでかなり省電力ですが、本体の消費電力がイマイチなのでここで頑張ってもなぁという感じはします。
ひょっとして Global Shutter? とも思ったのですが、残念ながら Rolling Shutter。HDRというわけでもないし。うーん、なんのために使うのかよくわからない。
マイクのほうも確認をしてみました。データシートを確認すると、これはデジタルMEMSマイクですね。となると他のアナログセンサーや指向性マイクの接続は無理そうです。
マイクは設置する場所が大事なので嵌め殺しにせずに、コネクタで接続できるようにしてほしかったなぁ。かなり残念。
価格は"Portenta H7"と"Vision Shield"両方あわせて、約 $150 (15,750円:105円/ドル)、SPRESENSEのメインボード、カメラ、LTEボードをあわせると 16,980 円。これぐらいのクラスになるとこれくらいの値段が妥当なのかな。
Arduino Portenta H7は Ether, WiFi/BLE を使えるけど消費電力がもう致命的。一方、SPRESENSEは5百万画素カメラ、アナログマイク4チャンネル、GPS付きで超低消費電力だけど、LTEボードにSIMがいるってことを考えると、どっこいどっこいかな。
プロ向けにとっては、最後は消費電力が決め手になりそう。SPRESENSEのWiFI/BLEやEtherは必要に応じて追加できるし。
ということで和洋のソックリさん対決は、ホビー向けにはArduino Portenta に軍配。低消費電力を追い求めるIoT向けにはSPRESENSEに軍配。という痛み分けの結果となりました。
(○ ̄ ー  ̄○ )
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