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「独裁者ですが、なにか?」を読んでみた [徒然日記]

最近、すっかり読書がご無沙汰になっている私。例によって、娘から”これ面白いよ”と渡された本がこちら。


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おおー、これはまさに旬な本ですな。

あらすじは想像通りなのですが、独裁国家のペックランドに君臨するジョンウィン、敵対する大国メリックと、その同盟国の島国であるヤップランド、そして隣国の大国シーラが繰り広げる物語です。

全編にわたって、独裁者のジョンウィンの目線で物語が進んでいきます。ジョンウィンは彼の兄であるジョンナムールを暗殺したあと、ヤップランドからAIロボットのキムティンを密輸します。キムティンは最初はロボットらしく振舞っていたものの、突然、「私はジョンナムール」と言い出します。

ジョンウィンは、当初、その生意気な態度に腹をたてるものの、次第に彼の相談役としてなくてはならない存在になっていきます。

メリックに対抗するためにミサイル実験を繰り返すジョンウィン。しかし、彼も一人の人間であり、時には弱気になります。しかし、そんな態度を示すことはできません。隣国シーラからも制裁をちらつかされても強気な態度を貫き通さなければならない姿に同情すら覚えます。

そんな自分の運命を呪いながらも、同じ運命を背負う彼の妹ジョンメリーは彼にとっての心の支えでした。このジョンメリー、なかなかよいキャラで、物語によいスパイスを与えてくれます。

エスカレートしていくミサイル実験。メリックやヤップランドに彼の恫喝が効いているのかどうなのかよく分からない。ある時、ジョンウィルはヤップランドの領海ギリギリにミサイルを撃ち込む決断をします。ジョンメリーが懸念を示すなかそれは強行され、、、

ということで物語はクライマックスを迎えます。キムティンことジョンナムール、そしてジョンメリー、ジョンウィン。それぞれのキャラがうまく交錯し、ペックランドの独裁者のリアルな姿を浮き彫りにしていきます。

北朝鮮の行く末が気になるかたぜひ一読を!
しかし、この物語の中で韓国が存在感ゼロなんですが、現実もきっとそうなんだろうなぁ。
( ´-`) .。oO





独裁者ですが、なにか? (小学館文庫)

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  • 作者: 荒木 源
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2017/09/06
  • メディア: 文庫



北朝鮮の終幕 東アジア裏面史と朝露関係の真実

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  • 作者: 田中 健之
  • 出版社/メーカー: ベストセラーズ
  • 発売日: 2017/10/27
  • メディア: 単行本



北朝鮮を撮ってきた! :アメリカ人女性カメラマン「不思議の国」漫遊記

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  • 発売日: 2017/09/26
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タグ:北朝鮮
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ワンモア

こんばんは〜。娘さんからのオススメというところが素晴らしいですね(^^)それにしても、なかなかウエットに富んだ書籍ですな。機会があれば、手にとって読んでみます(^^)
by ワンモア (2017-11-09 23:45) 

ys_oota

文章の量もそれほどありませんので、ささっと読めてしまいます。内容は、すごいリアリティがあって、内情に詳しい人から話の聞いて書いたのかと思うくらいです。
by ys_oota (2017-11-10 00:35) 

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