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【もはやオカルト】量子力学と人間原理と多元宇宙論 (゚~゚) [トンデモ学説]

量子力学を少しかじった人なら、「人間原理」というものを聞いたことがあると思います。

量子力学的には観測されないものは状態が特定されません。つまり観測されないものは、在るとも言えるし、無いとも言える、言わばゴーストのような存在ということです。シュレディンガーの猫が思考実験として有名ですよね。


Schrodingers_cat.svg.png


でも、私たちの世界は在るものはあるし、無いものはない。つまり人間という観測者がいるからこそ、ものが存在するという解釈です。さらに言うなら、人間という存在がいるから宇宙が存在するという、言わばトンデモ理論です。

こんなことが大真面目に語られている物理学という世界は、すでにオカルトですね。


一方で、多元宇宙論という宇宙理論があります。量子力学的にモノが観測された時にある一つの状態だけに収れんするのは説明できませんので、逆に確率的に考えられるすべての状態が存在するという理論です。

つまり観測者が観測するとゴーストのような存在が、現実化することになるのですが、その時に全ての確率の状態が無数に現実化し、宇宙が無数に分岐するという考え方です。生きている間に何か見る・感じるという行為のたびに無数の世界に分岐していくことになります。オカルトですねー。


multiuniverse.jpg


でも、もし観測者一人に対して状態が一意に決まるとしたら少し話が変わります。つまり一つのものに対して複数の観測者がいたら、それぞれの観測者が異なる風景を見ることになります。

となると、一人ひとりの人は異なる宇宙を見ている、つまり観測者それぞれに宇宙が存在する。もっとつきつめて考えると、観測者そのものが一つの宇宙であるという論理も成り立つように思います。


human universe.jpg


そうすると多元宇宙論も丸く収まりますし、最近は多元宇宙が互いに影響しあっているという新理論が提唱されているのですが、それも観測者同士が観測することでつじつまが合います。

でも自分が死んでしまったら、自分の内なる宇宙が消えることになります。きっとその時は在るともいえるし、無いともいえるゴーストに帰ってしまうのかな?なーんて事を秋の夜長に考えてしまいました。
(^^)/~





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ワンモア

こんばんは。こういう話は大好きです(^^)
この世界は一人ひとりの宇宙があって、現実とはそれが重なり合っている世界を指しているに過ぎないのではないかと・・・。
当たり前だと思っている価値観をリセットする思考訓練としてもこういう考え方は良いですよね。
by ワンモア (2017-11-05 20:17) 

ys_oota

ワンモアさん、コメントありがとうございます。
工学だと、どうしてもテクニックや現実的な課題が話題の中心になりますが、たまには基礎理論というか哲学なことを考えるのも、気持ちがリフレッシュするのでいいですね。^^
by ys_oota (2017-11-06 00:33) 

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