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「カエルの楽園」を読んでみた! [徒然日記]

娘と息子から、面白いよと勧められて読んでみたのが、こちらの本。今話題になっているようですね。知りませんでした。


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この物語は、難民となって放浪していたアマガエルのソクラテスが、命からがらたどり着いた国「ナパージュ」での騒動を、彼の視点で描いたものです。


「ナパージュ」のカエルは皆、平和的で規律正しくよそ者にも優しく接してくれる楽園でした。

ただ、この国は少しだけ奇妙な点がありました。一つは「三戒」という奇妙な決まりを持っていること。「カエルを信じろ」、「カエルと争うな」、「争うための力をもつな」というもの。カエルがカエルを喰らう所を幾多も見てきたソクラテスには到底理解できない決まりでした。

もう一つは、この国のカエルは喜々として「謝りソング」を歌うこと。”自分たちは生まれながらに積み深く、すべての罪は自分たちにある”という内容。なのに、なぜか皆うれしそうに歌っている。

さらに奇妙なのは、この国のカエルは、「三戒」があることで平和が守られていると信じきっていること。カエルがカエルを殺す、ワシや蛇に一方的に喰われるのがカエルの現実だと知っているソクラテスは、なぜこの国が平和なのか理解に苦しみます。


しかし、ソクラテスはその平和は、この国の高みに巣を持つワシのおかげで保たれていると気がつきます。決して「三戒」によって平和が守られているわけではないと。

そんなある日、下の沼地から天敵ともいえるヒキガエルが、ナパージュの領地に踏み込んでくる事件が発生しました。ナパージュの国は「三戒」をめぐり国民を二分する議論に発展。国は次第に混乱していきます。。。


続きは本を読んでくださいね。



まぁ、大体想像がつくとは思いますが、このおとぎ話はどこかの国がモチーフとなっています。本の内容はあまりにダイレクトで現実味があり、背筋が寒くなる思いです。

いろんな人たちに、この本の感想を聞いてみたくなりました。特に今のメディアの在り方に疑問を持っている人たちにお勧めの一冊です!
(^_^)/~






カエルの楽園 (新潮文庫)

カエルの楽園 (新潮文庫)

  • 作者: 百田 尚樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2017/08/27
  • メディア: 文庫



「カエルの楽園」が地獄と化す日

「カエルの楽園」が地獄と化す日

  • 作者: 百田尚樹
  • 出版社/メーカー: 飛鳥新社
  • 発売日: 2016/11/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)

言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)

  • 作者: 橘 玲
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2016/04/15
  • メディア: 新書




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コメント 4

ワンモア

この本、面白そうですね。
例え話の方が皮肉が効いていると思います(^^)
by ワンモア (2017-09-14 10:10) 

ys_oota

はい。風刺が効きすぎていてあまり風刺になっていないという話はありますが、かなり考えさせられる内容です。多くの人に読んでもらいたい本ですね。
by ys_oota (2017-09-15 00:35) 

司馬亮

一部では「予言の書」と言われているようです。
現状でいいのか?本当に考えさせられますね。
by 司馬亮 (2017-09-16 00:11) 

ys_oota

うわっ、予言の書ですか。恐ろしい。でも最近の人々のメディア離れを見ると回避できるのかなと期待したいところです。早く電波オークション実現しないかな。貴重な電波資源はもっと有効に使ってほしいですね。最近はテレビつけるとどこも同じで偏った内容ばかり・・・
(´・ω・`)
by ys_oota (2017-09-16 01:01) 

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