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LGPL v3 のオープンソースを使うときはご注意を! [徒然日記]

ソフトウェアの世界にいるとオープンソースのライセンスはとっても身近です。オープンソースライセンスとはタダで使えるかわりに、作り変えたら改変内容を公開し、かつ第三者の利用を妨げてはいけないというものです。


gnu_logo.png
GPLやMITやCCなど主要ライセンスの内容と意味のまとめ
http://smkn.xsrv.jp/blog/2009/03/summary_for_gpl_mit_cc_etc/


叡智を集めてより良いものを作り上げていこうという精神、私は大好きです。こういうのが本当のリベラリストってやつですよね。スマホのAndroidのOSであるLinuxはこのオープンコミュニティで育ったものです。

そのオープンソースライセンスの中でも人気なのは LGPL v2.1。制約が少ないので様々なソフトウェアが準拠しています。最近は LGPL v2.1 から LGPL v3 へ移行する流れが出来つつあります。

でも、 LGPL v3 の中身を見るとちょっと気になる点が・・・。それは 「インストール用の情報を提供しなければならない」 という条項が追加されていることです。


GNU LGPLv3 日本語訳 
https://osdn.jp/magazine/07/09/05/017211 ← 4.結合された作品 (e) の条項を参照
zawazawa.jpg


これって、センサーのような小さなプロダクトでもインストールできる手段を準備しなくてはならないということ?シリアルのコネクタを装備しとけってことなのかしら?という疑問を思っていたら、オープンソースの中の人も同じ問題を提起していました。


The perils of LGPLv3
http://nmav.gnutls.org/2013/03/the-perils-of-lgplv3.html

以下抜粋
"if the creator of the appliance has an upgrade mechanism, he has to provide a way to upgrade the library. That doesn't really make sense to me, neither as a consumer, nor as someone who potentially creates software for appliances."


ということで、LGPL v3 のライブラリを活用しようと思っている方は十分に注意して使ってくださいね~。
今日はネタに困って、少しお固い内容となってしまいました。。。 
f(^_^;





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