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『謙信の軍配者』を読んでみた! [徒然日記]

久しぶりのゆったりとした出張もあり、念願の軍配者シリーズ『謙信の軍配者』を読破しました。


謙信の軍配者.jpg


読み終わってから気づいたのですが、2作目は『信玄の軍配者』だったのですね。でも話はそれぞれ完結しているので十分楽しめました。

この物語は上杉謙信こと長尾景虎と、武田信玄こと武田晴信の川中島での合戦が主題です。いやー今まで私の中にあった上杉謙信と武田信玄のイメージがまったく覆りました。

天才肌の上杉謙信と、慎重で無理をしない武田信玄。物語は史実どおりに書かれているので、きっとこの小説の中にある人物像が近いのだろうなと思います。

上杉謙信と武田信玄、最初の合戦は信玄にとって衝撃的なものとなりました。謙信の破天荒な戦術で、信玄は危うく命を落としかけますが、山本勘助こと四郎佐の機転で命からがら逃げだすことに成功します。最初の出会いが強烈すぎたためか、その後、武田信玄は上杉謙信との直接対決を出来る限り避ける戦術に徹します。

圧巻は、第四回目の川中島の合戦です。大胆不敵な上杉謙信に対し、慎重に慎重を重ねる武田信玄。その慎重な性格の裏をかいて、上杉謙信は武田信玄との直接対決へ持ち込み、首に迫ります。謙信の軍配者の冬乃助と、信玄の軍配者の四郎佐(山本勘助)、足柄学校の旧友同士の心理戦が見ものです。

本を通じて強烈な印象を与えるのは上杉謙信こと長尾景虎です。本当にすごい武将だったのだなとあらためて思います。もし信長と謙信が直接対決していたらどうなっていたでしょうね。思わず想像をめぐらせてしまいます。

さて、残る最後の軍配者シリーズ『信玄の軍配者』も早く読まないと!(^. ^)♪






早雲の軍配者

早雲の軍配者

  • 作者: 富樫 倫太郎
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2010/02
  • メディア: 単行本



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  • 作者: 富樫 倫太郎
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謙信の軍配者

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  • 作者: 富樫 倫太郎
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タグ:軍配者
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