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『早雲の軍配者』を読んでみた! [徒然日記]

先日、名古屋へ出張しに行きました。いつものように旅の友に本を物色していたところ、表紙の絵とタイトルが気に入り『早雲の軍配者』を買ってきました。

歴史小説は本当に久しぶりです。4,5年前に読んだ『ポーツマスの旗』以来でしょうか。


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この小説は、その名の通り早雲の軍配者が主人公の物語です。

両親と死別し、寺の小僧として働いてた小太郎。妹思いのやさしい子供です。働く身でありながら勉学に熱心で、廊下の雑巾がけをしながらも寺の和尚が侍の子息たちに教える講義をどんどん吸収していきます。

その優秀さを目にとめた和尚が、小田原北条氏の始祖である年老いた早雲にその子を紹介します。早雲はすぐにその子の聡明さを見抜き、孫の軍配者とするべく教育を施していきます。

小太郎は早雲に気に入られたことにより命を狙われることになり、早雲は当時の最高学府である足利学校へ小太郎を留学させます。足利学校で軍配者として大きく成長した小太郎は、江戸城をめぐる戦いでその能力を思う存分に発揮し、北条氏を勝利へと導いていきます。

厳しい戦国の世でありながら、まっすぐで聡明な小太郎が成功していく姿、そして同じ軍配者を志す山本勘助との友情が、読む人になんとも言えない爽快感を与えてくれます。

しかし、なんといっても作者の富樫林太郎さんの文章が素晴らしい!戦国時代の風景や合戦の様子がまるで映画を見ているかのように目の前に描写されていきます。読む人をどんどん引き込んでいき、あっという間に読み終えてしまいました。

これはぜひ映画化してほしい作品です!続編の『信玄の軍配者』、『謙信の軍配者』も読まなくては!
(^_^)/~







早雲の軍配者(上) (中公文庫)

早雲の軍配者(上) (中公文庫)

  • 作者: 富樫 倫太郎
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2013/11/22
  • メディア: 文庫



早雲の軍配者(下) (中公文庫)

早雲の軍配者(下) (中公文庫)

  • 作者: 富樫 倫太郎
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2013/11/22
  • メディア: 文庫




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